就職戦線では常に狭き門として知られるテレビ局の仕事。そのなかでもバラエティの制作は、次々と新しいアイディアが必要とされる特殊な仕事と言って間違いないだろう。新卒でテレビ東京に入社した水谷さんは、例に漏れずADからスタートし、現在では自ら企画した3番組の演出やプロデュースを手掛けるなど、バラエティ畑一筋で多忙な日々を送っている。一般にはわかりづらい仕事内容や制作者としてのテレビ観を交えつつ、これまでのキャリアを語ってもらった。 インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:前田伊織 楽しさを求めて選んだ同級生とは違う道 —水谷さんは新卒でテレビ東京に入社されたそうですが、いつからテレビ業界を目指されていたんですか? 水谷:大学生のときですね。僕、理工学部出身で、同級生はエンジニアになったり、大学院に行く人が多かったんですけど、そういうのは楽しくなさそうだなと思って。簡単に言えば、テレビはふざけ