開会式に向けた準備が進む国立競技場。五輪マークのモニュメント周辺でも作業が行われていた=6月26日午後、東京都新宿区(鴨川一也撮影) 政府と東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が「最大1万人」としていた五輪の観客数について、東京都など首都圏の会場では断念する方向で調整に入ったことが2日、分かった。新型コロナウイルス特別措置法に基づき首都圏に適用中の蔓延防止等重点措置が11日の期限以降も延長される見通しとなったことで、大規模イベントの入場制限は「最大5千人」となり、五輪の例外扱いは難しいと判断した。開閉会式や一部の競技では無観客とすることも含め検討する。 政府、組織委、国際オリンピック委員会(IOC)、都などは8日にも5者協議を開催し、観客数の扱いを協議する。組織委の橋本聖子会長は2日の記者会見で「組織委としては無観客も覚悟しながら、対応できるようにしていきたい」と表明した。東京都の小池百