第何次なのかはよくわからないが、今は数年前からの脳ブームであるらし い。 書店に行けばしっかりと「脳」のコーナーがあって、学術書からトンデモ本 にいたるまでいろいろと並んでいるし、小説の世界でも、『BRAIN VALLEY』を 筆頭に脳をテーマにした作品がいくつも出版されている。私の専門である精神 医学の世界でも、20年の歴史を持つ学術誌「神経精神薬理」が時流に乗ってタ イトルを変え、98年の1月から脳科学全般を扱う月刊「脳の科学」として新た なスタートを切ったばかり。 そんな脳ブームのさなか、脳の機能の限界を示すような事件が起きた。いう までもなく、例の「ポケモン事件」である。97年12月17日、テレビ東京系のア ニメ「ポケットモンスター」を見ていた全国の700人近くの子供たちが、次々 とけいれんを起こしたり気持ちが悪くなったりして病院に運ばれたのである。 その後の報道などでもう知らない
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