【北京時事】中国安徽省亳州市渦陽県で今月11日、暴漢に襲われて意識不明となった女子高生(18)が、警官に死亡したホームレスと判断されたため、用水路に遺棄される事件があった。女子高生はその後、救助されて一命を取り留めたが、インターネット上では無責任な当局に対する批判の声が高まっている。 中国メディアによると、女子高生は11日、学校から帰宅途中、暴漢に襲われた。村人が翌日、用水路に倒れている女子高生を発見し、警察に通報。警官は「凍死したホームレス」と判断し、救急車も呼ばず、県政府に「遺体を収容するように」と連絡した。 県の担当者は「まだ息があるようだ」との村人の声に耳を貸さず、火葬場に運ぶ車を手配。運転手は女子高生を隣県まで運び、用水路に遺棄した。13日、女子高生を見つけた村人が救急車を呼び、警察の調べで何者かに殴られたことや身元が判明した。 【関連記事】 【特集】労働者の町から、バ