「tdyno.280-(9:09).mp3」をダウンロード もう、今から20年以上前のことだが、アメリカ上院がはじめて「CO2による気象変動(温暖化ではない)」を取り上げたとき、それに飛びついた人たちがいる。それがゴア元副大統領やサッチャー首相だった。 その頃、原子力はスリーマイル島事故やチェルノブイリで反対運動が強くなんとかそれを打開しなければならなかった。ところが降ってわいたように「温暖化恐怖」がでてきた。それまで「寒冷化対策」を行ってきたアメリカ、イギリスなどは急速に方針を転換、温暖化を政策の中心に持ってきた。 その目的は、「原発より怖いものができる」という期待だった。それから20年。私が原子力委員会の研究開発部会にいて「温暖化するとなぜ原発は安全になるのですか」と3回、くり返して発言を止められていた。 まだ当時「安全な原発を何とか作りたい」と考えていた私は、温暖化で原発反対運動がな