2007年刊行の『おひとりさまの老後』(法研、のち文春文庫)は75万部を超えるベストセラーとなり、日本社会に“おひとりさまブーム”を巻き起こした上野千鶴子氏は、自身も生涯にわたっておひとりさま道を貫く、超硬派フェミニスト。2019年4月の東京大学入学式では、「メタ知識」をテーマに圧巻の祝辞を述べ、各方面から「名スピーチ」と絶賛されたことは記憶に新しい。そんな上野氏の専門分野はジェンダー研究。「介護」はジェンダーと深く関係するテーマでもある。記念すべき第100回目でもある今回は、「賢人論。というタイトルをなんとかして」とお叱りを受けながら、介護現場の抱える問題点についてお話を伺った。 文責/みんなの介護 「家事援助」の安すぎる公定価格はいったい誰が決めたのか? みんなの介護 介護の現場が疲弊しています。慢性的な人手不足で、介護ワーカー一人ひとりの負担が重く、それがさらに介護ワーカーの離職率を
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