【AFP=時事】インド東部の紅茶の名産地、西ベンガル(West Bengal)州ダージリン(Darjeeling)で州政府と地元住民ゴルカ人(Gorka)の対立が深刻化し、特産品のダージリン茶葉が世界的な品不足に陥っている。 【写真9枚】最低賃金導入を求める茶農園労働者のデモ ダージリン高原には数十か所のの茶農園が広がり、6~8月が茶葉の収穫の最盛期。例年、約800万キログラムに上る年間生産量のほとんどがこの時期に収穫される。 だが今年は、茶農園の労働者の多くを占めるゴルカ人が、西ベンガル州の新政府への反発から大規模なストライキに突入。6月の茶葉生産量は前年比90%もの激減となった。政府機関インド紅茶局(Tea Board India)によると、昨年は133万キロだった6月のダージリン茶葉生産量は、今年はわずか14万キロだったという。 茶葉の価格が20%以上値上がりするとの予測が広が