箱根山(神奈川県)で火山性地震が増えており、気象庁は3日、高温の水蒸気が突発的に噴き出す可能性があるとして、地元自治体の指示に従って危険な地域に立ち入らないよう注意を呼びかけた。 気象庁によると、大涌谷付近を震源とする火山性地震は4月1~25日は計9回だったが、26日は午後2時以降に16回、5月2日は37回、3日は午後3時までに35回観測された。傾斜計でわずかな山の膨張が確認された。 気象庁は「現時点では噴火の危険があるわけではない」とし、噴火警戒レベルは1(平常)を維持する。4日、現地に観測班を派遣する。 神奈川県箱根町は3日、周辺にある遊歩道を4日午前5時から閉鎖すると発表した。