日本のネットユーザーの一部には、社会問題について主張する人、特に女性を執拗に攻撃したがる傾向がある。これまでも、スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんや、黒人差別反対運動のアピールを行った、テニスプレイヤーの大坂なおみさんがバッシングの対象とされた。つい先日も、環境問題に取り組むモデルのトラウデン直美さんの発言がやり玉にあげられ、ネット上で批判的なコメントが相次ぎ、一部ネットメディアも便乗した。だが、この間、環境問題について取材してきた筆者からすれば、トラウデンさんの発言は批判されるようなものではないし、むしろ正論だと感じる。さらに言えば、環境問題について発言をバッシングで黙らせようとする動きは、結局のところ、日本全体にとってもマイナス面が大きいのだ。 ○何故、トラウデンさんをバッシング? 今回、バッシングのやり玉にあげられたのは、今月17日に首相官邸で、財界人や研究者、環境活
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