3月11日からそろそろ5カ月近くなる。東京電力が4月17日に発表した「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」のステップ1も、7月19日には「ほぼ達成した」と発表した。国民の関心ごとは、原発、放射線、電力が中心だ。「あいつが悪い」「こいつが悪い」の批判ばかりが飛び交っている。果たして、原発が収束したら、放射線がなくなったら、電力が確保できたら、その後、福島はどうなるのか。「悪いヤツ」が処分されれば、それでいいのか。 今、目の前の問題を解決することは大切だ。しかしそれは「緊急オペ」に過ぎない。それとともに取り組まなければならないことは、福島の未来を考えることだ。「元気な福島」を取り戻すことを真剣に考えることも必要なのだ。他人任せではなく、自分の意見として考えを持っておかなければならない。 私が、福島の未来を考えるためのメンバーを募集したのは5月の初旬のことだった。7名のメンバーが集まっ