1990年代、値引き頼みの販売が“マツダ地獄”とまで揶揄され、ブランドイメージが地に墜ちたマツダ。米フォード・モーターに経営の実権を握られ、リストラを余儀なくされる。そんな逆境下でもマツダの技術者たちは「理想のクルマ」づくりを追求。2006年から開始した業務改革プロジェクト「モノ造り革新」は、独創的な商品開発につながり、12年から登場した「第6世代」車両群によってマツダは復活を成し遂げた。マツダはどん底からいかにしてよみがえったのか。単行本『マツダ 心を燃やす逆転の経営』で行った金井誠太元会長へのロングインタビューに加えて、改革に加わった人々の証言でさらなる深層に迫る。