箸を持つ、ボールを投げる、字を書くといったシーンで、上手にこなせるのがその人の利き手。人間の場合9割が右手と言われ、しかも左利きは男性の方が圧倒的に多いという。利き手のメカニズムは、脳機能やホルモンの影響など、様々な説が唱えられているが、詳しい理由はまだわかっていない。そうした中、英国人心理学者が42匹の猫を使った研究を行い、オス猫は左、メス猫は右が利き手(足)とハッキリ分かれたという結果を発表。メディアは“ホルモン説”との関連に言及し、「(利き手は)人間以外の動物でも見られる」と注目している。 この研究を行ったのは、英国立クイーンズ大学ベルファストの心理学者デボラ・ウェルズ博士と助手のサラ・ミルソップ氏で、その結果は専門誌「Animal Behaviour」で発表された。まず、ウェルズ博士らは21匹ずつのオス猫とメス猫、計42匹に3つのテストを実施。その内容は、「小瓶に入れたマグロを取り