興行収入が100億円を超えたアニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)の舞台のひとつのモデルになったとされる岐阜県飛驒市を訪れる人たちが急増している。その数は地元の人が驚くほど。主人公の女子高校生は、監督が「飛驒市をイメージした」という田舎町に住み、風景が「飛驒市そっくり」とSNSなどで話題になったのがきっかけだ。 JR高山線の飛驒古川駅。駅舎北側の跨線橋(こせんきょう)には週末や休日の午前10時前、カメラやスマホを手にした人たちが押し寄せる。 男性主人公の瀧(たき)が、東京から女性主人公の三葉(みつは)を探しに来る旅で降りる駅のモデルとみられ、映画では駅舎やホーム、周囲の建物などが忠実に描かれている。 午前9時57分からの4分間だけ、跨線橋から見下ろして左側の2番ホームに列車がとまり、作品のシーンと同じ構図の写真が撮影できるのだ。 アニメファンが作品のモデル地…