国際的に非難されている日本軍慰安婦問題に関して、カウンターのつもりで否認論者が利用しているのが、国連軍慰安婦や韓国軍慰安婦の問題です。 “韓国は隠している”、“サヨクは韓国に対してはダンマリ”といった主張とセットになっていることが多いかと思います。 先ごろ、歴史学研究会などが安倍政権の歴史認識を批判する声明を出しましたが、それに対しても反日扱いするようなネトウヨのレッテル貼りが横行し、“韓国に対しては何も言わない”的な非難もありました。 ところでその歴史学研究会が編んだ慰安婦問題に関する書籍がこれです。 「「慰安婦」問題を/から考える――軍事性暴力と日常世界」 これには金貴玉氏が寄稿しており、韓国軍慰安婦に関する詳細な記述を掲載しています。右翼週刊誌が韓国ヘイトと日本軍慰安婦問題矮小化を狙って嘲笑気味に掲載する韓国軍慰安婦記事などとは比較にならない、詳細なデータと冷静な論考が載っています。