昨オフに日本ハムからFA宣言したがオファーがなく、無職の危機にひんした巨人・藤井秀悟投手(32)。巨人は思い切り足元を見て契約したが、今や先発ローテの一角を占め、実にいい買い物となった。逆に古巣は逃した魚の大きさを痛感させられている。 藤井は今季4度目の先発となった20日の横浜戦(京セラドーム)で、7回2安打1失点と移籍後最高の投球。打線の援護がなく初勝利こそ逃したが、「チームが勝ってとてもうれしい」とお立ち台で笑顔を見せた。 ここまで3試合は、好投しながら中盤以降に痛打を浴びてKOされる日本ハム時代からの悪い癖を引きずっていたが、「同じ間違いをしないように丁寧に投げた。スタミナも少しずつ変われるように練習してきた」と変身ぶりを強調した。 日本ハムでは炎上を未然に防ぐため、首脳陣が5、6回で見切りをつける起用法が定着していた。昨季は7勝5敗ながら、1試合平均投球回は5.2回止まり。ベ