「政府のつくっているものは、すべて使い勝手がイケていません」。平井卓也デジタル改革相は25日の閣議後会見で、政府のサイトについてこう評した。手始めに、内閣府が運営するサイト「マイナポータル」を来年6月以降、段階的に改良する方針を明らかにした。 政府はマイナポータル上で受けられる行政サービスを順次、拡大する方針だが、利用者から「使いにくい」と指摘されていた。来年6月から入力手続きを簡素化し、来秋には自分の住所や連絡先などの情報の再入力を不要にする。 一方、平井氏は「みなさんが使いこなせるような時代は簡単には来ないと思う」とも。発言の趣旨をめぐり記者から「マイナポータルの使い勝手の問題か、使う側の能力の問題か」と突っ込まれると、はっきりとは答えず、「圧倒的に便利なものは自然に使われる。デジタルネイティブ(生まれつきのデジタル世代)が社会の中心になった時に、マイナポータルなどはさらに進化する可能