2022.02.04 「マイページ」が使いやすく変わりました!(シリアル登録、コンテンツ検索がスムースに) アルコール依存症の支援の変化:「底付き」から「底上げ」へ 【医療機関や周囲の支援者が,早い段階から介入する「底上げ」の意識を持つことが必要】 アルコール依存症(現在の診断名は「アルコール使用障害」)は,自分では飲酒のコントロールができなくなる精神疾患である。身体的健康を害するだけではなく,大切な家族や仕事よりも飲酒を優先してしまう状況に至ってしまい,その結果,飲酒運転や暴力,虐待,失業など,様々な社会的問題につながるとされている。 アルコール依存症の治療を始めるには,本人の断酒の意志が大前提であり,大切な人間関係や社会的地位などを失う,いわゆる「底付き」体験が必要だと言われている。周囲の支援者は底付きを経験し断酒を決意するまで,時にはあえて距離を置くことも必要である。しかし,底付き体