三国志に綺羅星のごとく登場する人物の中で、毒舌といえば誰でしょうか(知ってる人はこの時点で名前出るね)。 正史では虞翻もなかなかのもんですし、諸葛亮なんかは口だけで人を殺してるほどですけど、三国志で毒舌といえばやっぱりこの人でしょうね。 禰衡 禰衡。「でいこう」あるいは「ねいこう」と読みます。字は正平(せいへい)で青州平原郡般県(山東省楽陵市) の出身です。 『後漢書禰衡伝』にはこう書かれています。 「少ク(わかく)シテ才弁アリ。才ヲ恃ミテ傲逸ス。而シテ気尚剛傲ニシテ矯ヲ好ム」 若いころから恵まれた才能が有って、でもそれを鼻にかけて人に対して傲慢で、奇矯な言動を好んだ、というわけです。 では、その彼がどんな人生を歩んだのか、書いていきたい。 禰衡のクレイジー人生 荊州 禰衡はその若いころに黄巾の乱の影響で青州から荊州に避難していました。 そのころから周囲と比べてずば抜けた天才であり、彼の性