「両学長 リベラルアーツ大学」「中田敦彦のYouTube大学」「日経テレ東大学」…… ここ数年、YouTube上で学問の知識や教養、お金のやりくりについて教授するYouTubeがブームになっている。そうしたコンテンツはなぜ「大学」という名前を冠しているのか。視聴者たちは、なぜそうした動画に熱狂しているのか。フリーランスのライターとして、ポップカルチャーやネットカルチャーについて取材・執筆を続けてきた藤谷千明が迫る。 ■「ふつうの高卒」からみた「大学」 私は大学にいったことがありません。「いったことがない」とは「最終学歴が大卒ではない」という意味です。イベントや授業ゲスト、取材仕事など、なんらかの理由で敷地内にお邪魔したことはあるけれど、「大学生」をやったことがありません。なお、なにかすごい切実な事情で涙ながらに大学進学を断念したのではなくて、単に家庭に経済力がなく、そして自分に学力とそれを
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