【ソウル=加藤達也】南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊から韓国軍への銃弾1万発の無償提供が韓国側の要請によるものだと日本政府が公表したことに対し、韓国政府が日本政府に外交ルートを通じて「政治的に利用している」と強い遺憾の意を伝えたことが分かった。韓国紙の朝鮮日報が25日、報じた。 記事では、韓国政府高官が「国連南スーダン派遣団(UNMISS)を通じ、迂(う)回(かい)して支援を受けたにも関わらず、日本側は軍事的な役割の拡大につなげようとしている」と不快感を示したとした。さらに、この遺憾表明を日本側への「警告」だと主張した。 一方、韓国紙の東亜日報は25日、銃弾提供を求めた際、韓国軍が「安全の確保」を理由に輸送完了までの非公表を要請し、日本側も同意したと伝えた。 銃弾提供をめぐり、韓国内では韓国軍への批判も強まっている。朝鮮日報は「日本に『集団的自衛権』の口実を提