大規模な地震の際、救助活動や物資輸送のために重要な「緊急輸送道路」で、耐震補強が不十分なため、激しい揺れで大きく壊れるおそれのある橋が、全国で1300を超えることが、国の調査で分かりました。 このうちおよそ730の橋は、南海トラフの巨大地震で激しい揺れが想定されている府や県にあり、国は各自治体に対策を急ぐよう求めています。 「緊急輸送道路」は、大規模な地震の際、特に重要な道路として、国や各自治体が指定するもので、国土交通省は、この道路にある全国のおよそ5万6000の橋を対象に耐震補強が行われているか調べました。 その結果、昭和55年の改正以前の古い耐震基準で建設され、その後も補強が不十分で、激しい揺れで落ちたり、倒れたりするおそれのある橋が、今年3月の時点で、1356に上ることが分かりました。 このうち732の橋は、南海トラフの巨大地震で震度6弱以上の激しい揺れが想定されている地域がある、