これぞ魔法の決勝打? 阪神原口文仁捕手(26)が15日のDeNA戦(甲子園)で放った左翼への決勝タイムリーは、まか不思議な軌道を描いた。打った瞬間は三塁側のファウル方向に飛び出したが、その後ググっとスライスしてフェアゾーンに落ちた。まるで漫画のような打球になったメカニズムを専門家に分析してもらった。【特別取材班】 息詰まる0-0が続いた6回2死満塁。エスコバーが投じたボール気味の内角高め、148キロの剛球に、原口のバットは真っ二つに折れた。ドン詰まったハーフライナーが、左翼ファウルゾーン方向へ上がった。原口もファウルと思ったようで、一塁へ走りかけて一瞬止まるようなしぐさを見せた。だが力なく弧を描いた飛球は、三塁後方付近でカーブしながらフェアゾーンに向きを変え、左前に落ちた。まるでゴルフのスライス。金本監督も「最初ファウルゾーンに飛んだみたいで中に入ってきた」と驚いた打球は、着地後も右方向に