インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で、両国の軍事行動がエスカレートする中、パキスタンのカーン首相は、撃墜したインド軍戦闘機のパイロットを1日、インド側に引き渡す意向を明らかにし、早期に事態の収拾を図りたい思惑があるものとみられます。 こうした中、パキスタンのカーン首相は先月28日、議会で演説し、戦闘機を撃墜したあとに拘束したインド軍のパイロットについて「平和への意思表示として解放する」と述べ、1日、インド側に引き渡す意向を明らかにしました。 パキスタン政府としては、インド側が要求するパイロットの引き渡しに応じることで、早期に事態の収拾を図りたい思惑があるものとみられます。 これに対し、インド軍は先月28日夜、記者会見を行い、パイロットの解放を歓迎する声明を出しました。 その一方で、パキスタン軍の戦闘機が発射したミサイルの破片などを見せたうえで、現在もカシミール地方で交戦が続いて