公正取引委員会が行った携帯電話に関する消費者調査の概要が5日、分かった。中古端末を使っていない携帯利用者の8割以上が今後も使う考えがないと答えた。携帯市場で通信料と端末代の分離が義務付けられ端末販売の多様化が期待される中、公取委は中古流通を妨げている要因がないか調べ、5月をめどにまとめる調査報告書に考え方を盛り込む。 調査では、大手携帯電話会社と契約し中古端末を使っていないとした人の86.8%、格安携帯会社の利用者でも83.5%が、今後も中古を利用しようとは思わないと回答。バッテリーの劣化や衛生面での不安を理由に挙げる人が多かった。