ブックマーク / bambi-eco1020.hatenablog.com (6)

  • 『消しゴム貸して』 - バンビのあくび

    「消しゴム貸して」よっくんは私にそう言った。 教室での席は遠かったのだけれど、よっくんは美術の時間になるといつも私に消しゴムを借りにくるのだ。 「ねえ、部長、消しゴム貸して」 「良いけど、私はよっくんの部活の部長じゃないよ」 「でも、部長に変わりないんだから部長でいいじゃん」 「まあ、そうだけどさ…」 背はあまり高くなく細身の坊主頭。見た目から野球部とすぐにわかるよっくんは、女子バレー部の部長であった私を名前ではなく「部長」と呼んでいた。 「部長、今日も消しゴム貸して」 「良いけど、なんでいつも持ってないのよ」 「まあ、いいじゃん。借りてくねー」 私の消しゴムをひょいっとつまみ、自分の席に戻っていく。しばらく経つと「ありがとー」と返しにくる。いつもそれの繰り返しだった。 ある日の学校帰り。友達と途中で別れ、1人で家までの道を歩いていた。すると、横道から自転車に乗ったよっくんがひょいっと現れ

    『消しゴム貸して』 - バンビのあくび
    ritaros
    ritaros 2015/06/11
    甘酸っぱい記憶がブワーって蘇りました。後でもっかい読も。
  • 自分って何?自己を見つめなおせる絵本『ぼくのニセモノをつくるには』を読みました - バンビのあくび

    ヨシタケシンスケさんの新刊、 『ぼくのニセモノをつくるには』を読みました。 ぼくのニセモノをつくるには 作者: ヨシタケシンスケ 出版社/メーカー: ブロンズ新社 発売日: 2014/09/20 メディア: 大型 この商品を含むブログ (1件) を見る 大ヒット『りんごかもしれない』に続く、ヨシタケシンスケ発想絵第2弾。やりたくないことをやらせるために、ニセモノロボをつくることにしたけんた。ホンモノをめざすロボは、けんたのことをあれこれ知りたがって・・・。自分を知るってめんどうだけど、おもしろい! けんたくんが、ニセモノロボット(面倒なことを押し付ける自身の身代わりロボット)に自分のことをたくさんたくさん説明するおはなしです。 自分の身代わりになってもらうロボットですから、できるだけ細かく自分の事を説明しなければなりません。名前や家族構成はもちろんのこと、身体的特徴、好きなものや嫌いな

    自分って何?自己を見つめなおせる絵本『ぼくのニセモノをつくるには』を読みました - バンビのあくび
    ritaros
    ritaros 2014/09/26
    昨日本屋に行って結局買うのやめたけど、やっぱり面白そう!今度本屋に行ったときに絶対買おう。
  • やっぱり「うんちの絵本」は外せない!「うんちの絵本」をご紹介します☆ - バンビのあくび

    今までにも絵のことを何度か記事にしているのですが、ご要望もありましたので今回は「子ども達はみんな好きでしょ?うんちの絵」と言うことでいくつかご紹介したいと思います。 私、普段のブログでほぼ「うんち」と言う単語を書かないので、今日はうんち、うんこ、と書きすぎて、頭の中がおかしくなってきました。 もう、あれね、「うんち、サイコー!!」と叫んでしまいたい! そんな声が今、あなたの耳に届いたのなら嬉しくて泣けますよ! では、どうか最後まで「うんち」にお付き合い下さい〜♪ みんなうんち (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん) 作者: 五味太郎 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 1981/02/02 メディア: 大型 購入: 4人 クリック: 31回 この商品を含むブログ (62件) を見る 私が最初に読んだ「うんち」の絵はコレだったと記憶しています。 子どもの時、大好きでした。 生き

    やっぱり「うんちの絵本」は外せない!「うんちの絵本」をご紹介します☆ - バンビのあくび
    ritaros
    ritaros 2014/09/12
    みんなうんち懐かしー!!実家にあって子供の時好きだった。
  • 遠き夏の日 - バンビのあくび

    汗がだらだら出るようなとても暑い夏の日。 「こんなに暑い中で寝てられんやろ・・」 誰もが思うぐらいのそんな日に、私はなぜか朝寝坊をした。ありえない。自分で自分を疑った。目覚めた時、寝間着は汗でぐちょぐちょで扇風機が右から左へゆっくりと首を振りながら静かに風を吹かせていた。 「はぁぁ・・今から図書館へ行ってももう席なんて取れないや・・」 打ちひしがれ、もう一度枕に顔をうずめる。だが、この暑さの中で二度寝をすることは出来なかった。ノロノロと立ち上がり、とりあえず着替えることにした。あ、その前にシャワーを浴びるとするか…。 寝坊した私は、図書館での勉強は断念しなければいけなかったが、受験生である以上今日やることは「勉強する」の一択のみ。 ほんの1か月前は体育館でもっと違った爽やかな汗をかいていたのに、なんだろう?この無気力感。きっと、この生活に慣れればもう少しやる気になるはずだ!と自分に言い聞か

    遠き夏の日 - バンビのあくび
    ritaros
    ritaros 2014/08/05
    続きが気になって寝れない!!
  • 短い髪の毛 - バンビのあくび

    小学3年生の時。 それまで長かった髪の毛を「暑いから」という理由だけでバッサリと切った。 ぐだぐだと考えたりもするくせに、そんな時だけ思い切りが良いんだよなぁと我ながら思う。 私は「かわいい系」か「キレイ系」かどちらかに必ず属さなければいけないとすると、「キレイ系」の顔立ちのようで、そんな私のショートスタイルは「カッコイイ」とみんなから言われた。 イメージとしては宝塚の男役と言ったところだろうか。 「カッコイイ」 これは褒められているのかどうなのか?いまいちピンとこなかったけれど、貶されている訳でもないので「ふーん」と言った感じに流していた。 私はその頃、小学校の保健室にいる先生が大好きだった。確かクミ先生という名前だったと思う。私はとにかくクミ先生を気に入っていて、担任への年賀状はその年しか送らないのに、クミ先生には何年も送っていた気がする。 保健室は怪我より鼻血や体調不良でお世話になる

    短い髪の毛 - バンビのあくび
    ritaros
    ritaros 2014/07/23
    小学生の頃に短いどころか刈り上げした私はとても共感した。もう刈り上げする勇気はないけど、男の子みたいでかっこいいって言われたい。
  • 娘が「学校へ行きたくない」と言った理由 - バンビのあくび

    木曜日のこと。 娘が「あんまり体調が良くないから夕ご飯をべないで寝たい」と言った。 「そう?それなら早く寝なさいね」と私が言うと、娘はいつもの寝る時間より1時間以上早く寝室へ移動して眠りについた。 そして特に何事もなく、金曜日の朝を迎えた。 「体調はどう?」と聞くとふにゃふにゃと横になったまま起きようとしない娘。 熱があるのかな?とおでこに手を当ててみるも熱がある感じはしない。気分が悪いの?と聞いてみると「そんなに悪くない」と。 「じゃ、学校へは行けるね」 「いや、行きたくない」 娘はそう言うと横になったままの体をフニャフニャとさせながら、枕に顔をうずめた。 「どうしたの?やっぱりどこか悪いの?」と声をかけたら、今度はふぇ、ふぇ・・んと泣き出した。 なに?なにがあるのだ?どうした?と思い、何度か声をかけたのだが泣いているだけの娘。 うむむ。。 しばらくそっとしておいて、息子のご飯を作った

    娘が「学校へ行きたくない」と言った理由 - バンビのあくび
    ritaros
    ritaros 2014/06/24
    難しい問題ですよねー。私は母に行きたくない理由を上手く伝えれなかった。そんなしょーもないことで!って言われそうで。私は何でも話してくれる親子関係を作りたい。
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