8万人の観客が集まったサッカーの聖地、ウェンブリーでなでしこジャパンは銀メダルを獲得した(写真:YUTAKA/アフロスポーツ) 写真を拡大 ■ 両者が待ち望んだ再戦 決戦前夜、澤穂希は万感の思いで語った。 「決勝は米国に来てほしいと思っていました。(五輪の決勝という)大舞台で米国と試合ができることに、縁を感じています」 15歳で日本女子代表にデビューして以来、彼女は常に世界王者・米国の背中を追い続けてきた。一度でも「手が届かないだろう」とあきらめていたら、こんな日はやってこなかった。 米国代表のエース、ワンバックも言葉をかみ締めた。 「チームが決勝に進んだことを誇りに思う。(先行された準決勝カナダ戦で)わたしは一度として勝利を疑わなかった。決勝での日本との再戦は、ワールドカップ(W杯)で敗れてから、ずっとそれを望んでいた」 よき友、よきライバルである両者が待ち望んだ再戦である。2