元読売巨人軍の投手で、群馬県内で無農薬のタマネギ栽培に取り組む河野博文さん(51)が、収穫したタマネギを使ったギョーザなどの加工販売会社を設立した。 将来的には、引退したプロスポーツ選手にもタマネギの生産や加工販売を担ってもらい、厳しい再就職先の受け皿となることを目指している。 2000年までプロ野球選手として活躍した河野さんは高知県出身だが、08~09年にBCリーグ・群馬ダイヤモンドペガサスでコーチを務めた縁で高崎市に移り住んだ。その頃、マスターズリーグで元西武選手の駒崎幸一さん(54)と知り合い、「球界を引退後、一緒に農業をやってみないか」と誘われた。 09年に最愛の妻を乳がんで亡くした河野さんはコーチ辞任後、「無農薬で体に良いものを作ろう」と決意。駒崎さんら仲間3人で、タマネギ農家の手伝いをしながら農業を学び、前橋市や高崎市などに約1ヘクタールの農地を借りて栽培を始めた。 11年には