放射性物質コメに影響は 日本土壌肥料学会会長に聞く なんじょう・まさみ 東北大大学院農学研究科修士課程修了。農業技術研究所(現農業環境技術研究所)の研究員、東北大農学部助教授を経て教授。2010年4月から日本土壌肥料学会会長。専門は土壌立地学。大崎市出身。58歳。 放射性物質によるコメへの汚染について、農林水産省は1日、収穫時の検査方法を今週中に関係自治体に指示する方針を示した。コメ汚染対策の一環として、今春、国の作付け制限基準作りに協力したのが日本土壌肥料学会。会長を務める東北大大学院農学研究科の南條正巳教授は「コメへの影響が現実にどう出るのかは、よく分からない。収穫時検査の徹底が必要だ」と指摘している。(聞き手は編集委員・長谷川武裕) ―農水省は4月、それまで行った水田の土壌調査で放射性セシウム濃度が土1キログラム当たり5000ベクレルを超える可能性が高い地域と、福島第1原発から30