本連載ではこれまで5回にわたり、知識創造理論のSECIモデルをベースにした「SECIキャリアモデル」について論じ、自分自身の思いを育み、開花させ、次代につなげるキャリアや生き方について考えてきた。 その背後にあるのは、自分自身の知識ベースをしっかり持つこと、つまり知の文脈を育てていくことの重要性だ。 人生を通じた知の文脈づくりをすることで、私たちは自分の知性を磨き続けていくことができる。自分の知の文脈づくりに関心を払わないと、目の前の状況に動物的に反応するだけの人間になってしまう。 しかし、知の文脈に関心を払って生きることができれば、着実に知が豊かになり、物事を深く考える基礎体力が身につく。それこそが知性であり、知性を土台にして強い思いや高い志がつくられていく。つまり、知の文脈づくりをすることで、信念の持ち主になることができると同時に、正しいことや本質的なことに向き合う知性のある人物になる
![やっぱり成果主義は企業を滅ぼす!今こそ「心」と「信念」を重視する経営を取り戻せ!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/17c5efd59ae110a6049820e7f0af4f3bb723e58d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbiz-journal.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2019%2F06%2Fpost_11005_work.jpg)