最大で震度6強を観測し、津波注意報が出された今回の地震で、新潟県村上市で住民の多くがあらかじめ指定された高台ではなく、浸水のおそれがある公共施設に避難していた地区があったことが分かりました。 震源に近く、今回の地震で比較的被害が大きかった村上市北部では、海岸線の近くに集落があり、周囲を山で囲われている地形のため、4つの地区でやむをえず津波で浸水するおそれのある場所に「指定避難所」が設けられています。 こうした地区では、津波のおそれがある場合、より標高が高い場所にあらかじめ設定された「指定緊急避難場所」に避難することが求められます。 ところが、NHKが取材したところ、このうち33世帯85人が暮らす今川地区では、7割を超える住民が浸水のおそれがある指定避難所の「今川集落開発センター」に避難していたことが分かりました。 村上市の沿岸では、想定される最大クラスの地震があった場合、発生から10分前後