ニューヨーク(CNNMoney) 半導体世界大手のインテルが、セキュリティーソフトウェア大手の米マカフィーを77億ドルで買収する計画を発表した。両社の合併は財務的には帳尻が合っても、技術的には困難が予想される。 予想外とも思える買収だが、インテルは以前から、セキュリティーを最優先課題の1つとして挙げていた。しかし現在のようなセキュリティ各社との提携で十分とも思える中、なぜ買収が必要なのかとの疑問は残る。 インテル経営陣は19日午前、投資家向けの電話説明会を開いたが、この疑問に対する答えはほとんどなかった。買収によって「ハードウェアとソフトウェアの親和性と一体性が深まる」などと繰り返すばかりだった。 こうした中、オッテリーニ最高経営責任者(CEO)の「インテル株主にとっての価値」という発言には意味がありそうだ。インテルには178億ドルの手元資金があるが、配当金に回したいと同社が思える額はその