うつ病の患者さんによる医療機関受診数が、このところ急増しています。厚生労働省の調査によると、日本全体の気分障害受診者数(うつ病が大半を占める)は、1999年から2008年の9年間で約2.4倍に増加し、100万人を超えました。受診した人のなかには、病気から回復した人もいれば、なかなか回復せずに困っている人もいます。 こうした受診患者さんは、医療機関での診断や治療について、どう感じているのでしょうか。回復した人とそうでない人とで、何か違いはあるのでしょうか。QLifeでは、医療機関に通院または入院してうつ病の治療を受けた患者さん1000名(回復例500名、非回復例500名)にアンケート調査を行いました。 ※なお本調査は、精神科医である冨高辰一郎先生の協力、指導のもとで行われました。 1:受診をする前から、「自分はうつ病ではないか」と考えていましたか。 精神疾患の場合、一般的には自己判断は難しい