「読者のみなさんがアプリですてきなスポットを投稿してくれる時代だからこそ、編集者としてまだSNSに載っていないものを見つけて発信していきたい」(菊本氏)という考えだ。こうした真っ当な編集スタイルを保てるのも、タイアップやコラボによって別方向からの収入を得られているからだろう。 「ことりっぷウェブの月間PVは約1000万、ユニークユーザー数は約100万。数字の面では大手のキュレーションメディアに負けますが、戦いようはあると思っています」と、デジタルメディアグループことりっぷ担当・平山高敏氏は話す。 「たとえばクライアントから何かのPRを頼まれたとして、ことりっぷなら記事で発信するだけでなく、モニターツアーを開催したり、参加者や読者にアンケートを取ったりすることも可能です。『情報を拡散すること』『つながりを拡散すること』そして『声を拾うこと』が同時にできるんです。大事なのはPVそのものではなく