寄稿 父の介護を10年間。私のカイゴ回顧録~それは病気なの?介護状態なの?[後編] 境目がわかりにくい高齢者の病気と介護。その両方を理解している人を見つけられれば、とても 力強い味方になってくれると思います。 「介護」に気持ちを切り替えること 我が家の場合、「胸部大動脈解離」で倒れた父を、看取りを覚悟したうえで看護する、ということから始まったため、いつのタイミングで「介護」という状態になったのか切り替えはありませんでした。 数年たってきっとこれは介護の状態なのだと漠然と理解した気がします。何かが急に変わるわけではありませんが、父の老いを受け入れるということだったのかもしれません。 そして老いるとは、だんだんと体の機能が低下していくことなのだと、振り返った今は思うのですが、当時はそのようなことを意識していたのか、何処で気持ちを切り替えたのかはあいまいな気がします。 増えつづける病状はあたりま