Q うるう秒はなぜ調整されるのでしょうか? A 今から、約50年前までは、時間や時刻は、地球の公転・自転に基づく天文時が使われていましたが、科学の進歩に応じた高精度な時刻が必要になり、現在使われている時刻は、原子時計をもとに決められています。規則正しい原子時計と地球の自転に基づく時刻の差が±0.9秒以内になるように、原子時計の時刻に1秒だけ調整を行った時刻を協定世界時(UTC)と呼び、現在、この時刻が世界の標準時として一般に使われています。この1秒の調整が「うるう秒」です。地球の自転速度は、不規則で、いつ、うるう秒調整が実施されるかについては、長期の予測ができません。したがって、地球の自転を正確に観測し、監視しながら必要に応じて調整されています。 なお、1958年から刻んでいる国際原子時(TAI)と、UTCとは、現在-33秒差になっています。これは、1958年からの地球の自転が33秒(積算