「門脈シャント」ってご存じですか?あまり聞き慣れない病気だと思います。では、どんな病気なのか、どのような症状が現れるのか、どんなことが原因で発症するのか、犬の臓器の病気である「門脈シャント」について考えてみましょう。 門脈シャントとは 本来、正常な犬の場合は、食事から摂った栄養素や、アンモニアや毒素は、消化器から血管(門脈)を通って肝臓に集まり、解毒されてから後大静脈(のちだいじょうみゃく)を経て心臓に送られます。 しかし、門脈シャントになると、門脈から送られてきた成分が、肝臓を通らず、解毒されないまま直接的に後大静脈へ入ることにより、栄養素が十分に体内に行き届かなかったり、本来流れることのないアンモニアや毒素が大量に全身へ循環してしまうことで、意識障害などの肝性脳症を引き起こしてしまいます。 また、門脈血には、肝臓を発育させる成分も含まれているので、その成分の肝臓への流入減少により、肝臓
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