焼き肉ブームはどこへ行くのか? JRや東京メトロにつながる恵比寿駅(東京都渋谷区)から徒歩5分。2005年にオープンしたのが、黄色ののれんに真紅の文字で店名が書かれた「焼肉チャンピオン」です。「ミスジ」「ザブトン」「イチボ」「トウガラシ」等の希少部位をセールスポイントにした焼き肉店です。 部位の細分化による希少部位をセールスポイントとしたメニュー構成は焼肉チャンピオンが火付け役となり、全国に流行したと言っても過言ではありません。もちろん、それまでも牛一頭買いや牛枝肉を買い付けし、部位の細分化、希少部位をセールスポイントにする店は存在したはずですが、「焼肉チャンピオン」は東京、しかも大人に人気の街である恵比寿という好条件が整い、メディアにも取り上げられて露出され、希少部位が広まったのです。(参考:「熟成・希少部位・塊焼き 日本の宝・和牛の真髄を食らい尽くす」(講談社)) それまでの既存の焼き