「週刊現代」(講談社)と「週刊ポスト」(小学館)といえば「オヤジ系週刊誌」の二大巨頭とされてきた。中年男性を狙った誌面づくりが「オヤジ系」と呼ばれるゆえんである。 オヤジである私はこの2誌の新聞広告を眺めるのが好きだ。例えば5年前の9月に掲載された両誌広告の見出しは以下の通り。 「安倍VS石破、裏切りと屈辱の全暗闘」「ヤクザと芸能人 ズブズブの関係をバラす」(週刊現代) 「テレビ局広告代理店必携 共演NGタレント図鑑」「完全カラー CA制服60年史」(週刊ポスト) この「下世話」こそが週刊誌の活力だと思う。 実はこの両誌に数年前から変化が出ていた。昨年9月掲載の見出しはこうだ。 「65、70、75歳以上には効きすぎて危ない薬」(週刊現代)「『すぐ死ぬんだから』という考え方 『長すぎる余生』をどう過ごすか」(週刊ポスト) 業界では、ネットの普及による「雑誌離れ」に苦しむ両誌が、活字を読む習慣