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ブックマーク / tomomachi.hatenadiary.org (7)

  • 必ず映画『鈴木先生』を鑑賞した後にお読みください - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    日発売の週刊漫画アクションで、町山が連載していたコラムが最終回になります。 最後なので、漫画アクション連載の漫画が原作で、双葉社が製作費を出資した映画『鈴木先生』について率直な批評を書きました。 掲載された文は自分で短くしたものですが、以下に、短縮する前の原文を掲載します。 必ず、映画『鈴木先生』鑑賞後にお読みください。 ★UP後、思うところあり、補足しました。特に最後の太字の部分。 1987年、『八月の鯨』という映画で、リンゼイ・アンダーソン監督は、主演女優リリアン・ギッシュ(当時94歳)の顔を大きく捉えたショットを撮影した後、「ギッシュさん、ありがとう。おかげで素晴らしいクロースアップが撮れました」と言った。すると共演の女優ベテイ・デイヴィス(当時79歳)はこう言った。 「そうよ! 彼女が発明したんだもの」 正しくは、リリアン・ギッシュがクロースアップを発明「させた」のだ。 劇映画

    必ず映画『鈴木先生』を鑑賞した後にお読みください - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 町山智浩が選んだ2011年映画ベスト10です - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    オイラは映画に点数つけるのは大嫌いなので、この順位はあんまり気にしないでください。 あと、アメリカでは2010年に公開されて、日では2011年公開の映画は、2010年のベストテンのほうに入ってます。 それに、この後も「デンジャラス・メソッド」とかいろいろ観るので、これは12月17日までに観た映画で好きな順に10並べただけです。 それに、当たり前ですが、出来の善し悪しは関係なく、あくまで個人的好みで決めてます。だから、たとえば『未知との遭遇』や『ET』に何の思い入れもない人は『宇宙人ポール』に泣けないわけで…。 コメディに偏ってるのも、あくまで好みです。 第1位 「宇宙人ポール」(12月日公開) スピルバーグの映画で育ち、アメリカ映画に憧れ、オッサンになってからアメリカに渡って、映画とは違う当のアメリカにびっくりする、という主人公たちは、オイラ自身です! ベストワン以外に考えられませ

    町山智浩が選んだ2011年映画ベスト10です - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 説教番長サム・L・ジャクソン大爆発 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    Sportivaの連載用に『コーチ・カーター』について書く。 オイラの地元ベイエリアでも最悪に治安の悪いリッチモンドで1999年にあった実話の映画化。 リッチモンド高校は、バスケットが強かったが、成績は最低。生徒の半数が卒業前に中退してしまう有様で、そのほとんどがギャングかホームレスになってしまう。 なにしろ大学進学者1人に対して80人が犯罪で刑務所に行くという町なのだ。 その高校の卒業生でバスケの名選手だったケン・カーターが帰ってくる。 カーターはスポーツ用品店の経営者として成功したビジネスマン。 バスケ部のコーチを引き受ける条件としてカーターは二十か条のルールを並べた契約書に選手と学校と親にサインさせた。それはバスケとは直接無関係の内容だった。 「選手はGPA2・3を維持すること」。GPAは学力の平均点で4点が満点である。 「選手は絶対に授業をサボらない」 「教室の一番前の席に座る」

    説教番長サム・L・ジャクソン大爆発 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 映画『レスラー』は箱舟の船長へのテン・カウント - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    命を削りながら、四十過ぎまで一年中試合をし続ける男たち、女たちがいる。 みんな借金だらけ。金のためにやってるわけじゃない。 それなのに、自ら技を受ける。 「格闘技」のようにディフェンスしない。 頭突きは頭で受ける。キックは胸で受ける。 わざと投げられる。頭から落とされる。 何度も何度も。わざと。 二十年以上、千回も万回も。 それなのに、年に試合は数ヶ月しかないけど年収は億、三十代で引退、そんなスポーツ選手たちのほうが世間では地位が高い。 『レスラー』が今日、日公開された。 まるで三沢に捧げるテン・カウントのように。 この映画を初めてアメリカで見た時、 エンドタイトルのブルース・スプリングスティーンの歌が流れる前の、真っ暗で無音の一瞬にぶわーっと涙があふれて止まらなくなった。 今、この映画を見たら、いったいどうなるのかわからない。

    映画『レスラー』は箱舟の船長へのテン・カウント - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 町山智浩の新刊は380Pもあって1197円とお得です - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    町山智浩の新コラム集が太田出版から12月18日(木)に発売になります。タイトルは 『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢』 コラム102を収録して全380ページ、定価は税込み1197円でお得です! アメコミについてのではありません。 アメリカ文化事件に関するコラム102を集めたで、目次はこんな感じです。 アーミッシュのセックス、ドラッグ、ロックンロール体験 宝くじで19億円当てて一文無しになった男 NASAが開発したオムツで大陸横断 38度線を北に越えたアメリカン・ジャイアン ドンキーコングに賭けた負け犬パパ 「遺産は孫じゃなくてワンちゃんに譲るわ」 自分の目を奪った男の求愛に応えた女 トム・ハンクスが時給10ドルでコーヒー淹れるか? 「あなたは実は双子だったんです」 スヌーピーは不倫のときめきで宙に浮いた ガチャガチャとギャングと車椅子の神父 レイア姫はアル中

    町山智浩の新刊は380Pもあって1197円とお得です - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • オリバー・ストーン監督のブッシュ大統領の伝記映画『W』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    TBSラジオ『ストリーム!』、町山智浩が担当する毎週火曜日午後2時の『コラムの花道』、日はオリバー・ストーン監督のブッシュ大統領の伝記映画『W』の日でいちばん早いレビューをお送りします。 これはオリバー・ストーンが単にブッシュを叩くための映画ではなかった。 そのため、左派メディアからも「もっと痛烈な映画かと思った」と批判されたりもしている。 しかし、オリバー・ストーンは、自分と同じ年で、同じイエール大学の学生で、同じく強い父親の支配下で苦しんだブッシュに対して、自分の分身を見るような共感を込めた、同情的とすらいえる描き方をしている。 由緒正しいブッシュ家の長男、W(テキサス訛りでダブヤと読む)こと、ジョージ・W・ブッシュは何をやらせてもダメなボンボンだった。 高校の成績はBばかり、親が裏口入学させたイエール大学でも酒飲んで暴れてばかりで警察に逮捕される。 68年、ベトナム戦争は激化した

    オリバー・ストーン監督のブッシュ大統領の伝記映画『W』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 売春窟に生まれついて→未来を写した子どもたち - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    3年前からブログやラジオや雑誌で何度も紹介したり、各映画会社に「配給してよ」とDVDを押し付けたりして回ってきたアカデミー長編ドキュメンタリー部門受賞作『売春窟に生まれついて』ですが、 やっと、やっと、『未来を写した子どもたち』の邦題で11月から日公開されることになりました。 http://www.mirai-kodomo.net こういう映画がなかなか公開されなくて、ケータイ小説映画とかアキモトコー映画とか手塚治虫や黒澤明の墓泥棒みたいな百害あって一利なし映画ばかりが劇場を支配している日映画界現状ってなー。 もうひとつ。 『未来を写した子どもたち』とは直接、何も関係ないけどさ、ムカつくから言わせてくれ。 この映画はアカデミー賞まで獲ってるし、アメリカではDVDまで出てるのに、配給会社が決まるまで、日映画評論家は誰一人として話題にしなかった。 文芸評論家だったら、普通、芥川賞受賞

    売春窟に生まれついて→未来を写した子どもたち - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
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