11年3月11日に発生した東日本大震災から今日11日、4年を迎えた。学校管理下の震災被害では最悪の惨事となった石巻市立大川小。海岸から約4キロ離れ、地震から津波到達まで約50分の時間があったが校庭にとどまった児童74人、教職員10人が死亡、行方不明となった。学校にいた児童で生還できたのは4人だけ。当時小学5年だった只野哲也君(15)は生還者として震災直後からただ1人、大川小の悲劇を語り継いできた。悲しみと向き合い、震災を考えた4年の思いを語った。 「『日本が世界で一番暮らしやすい国』なんてよく言うけど、誰が決めたの?」 15歳になった只野君は真剣な瞳で語った。 「福島の人たちは故郷があるのに帰れない。お年寄りは故郷に戻れる前にこの世を去ってしまう。オリンピックとか言ってるけど、原発事故の対策の方が必要なんじゃないの」 同じ悲しみに暮れる他の被災地を思うと、行き場のない怒りがこみ上げる。国を