宣言「出口」見通せず 大規模休業必要論も―デルタ株に手詰まり感・政府 2021年08月11日07時05分 首相官邸に入る菅義偉首相(中央)=10日午前、東京・永田町 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、今月末を期限とする緊急事態宣言の解除が見通せなくなってきた。「出口戦略」を描こうとした政府の思惑は崩れつつあり、関係自治体からは、大規模商業施設への休業要請など人出の抑制につながる強力な対策を求める声が相次いだ。デルタ株の猛威に感染がピークアウトする兆しは見えず、政府内には手詰まり感が漂う。 強まるロックダウン論 感染防止手詰まり―「最後の手段」菅首相は慎重 西村康稔経済再生担当相は10日の記者会見で「これまで経験したことのない桁違いの感染が継続している」と危機感を表明。40~50歳代や若年層の重症者が増加しているのを念頭に「救える命を救えない状況になりかねない」と強調した。 宣言発令中の