韓国では昔から日本製品は大好きなのに、その商品看板はほとんど見かけないという時代が長く続いた。今さら広告する必要もなかったともいえるが、それより日本へのコンチクショウ! という感情のためだ。近年は大きく変化し、日本語の屋号まで出るようになっているが。 そんな歴史の中で「ヤクルト」と「リンナイ」の名前だけは昔から目についた。あまりになじみ深い名前のため日本企業のブランドとは知らない韓国人も多い。その韓国ヤクルトが今年で40年ということで「ヤクルトおばさん全員集合!」みたいなイベントがあり、話題になっている。 ヤクルトが早くから韓国に定着した理由の一つに名前の「ヤク」がよかったという話がある。「ヤク」は「薬」で体にいいイメージになるからだ。 しかしヤクルトの功績は何といっても「ヤクルト・アジュマ(おばさん)」だ。主婦たちにパートを提供し、それまでは社会的評価が低かった配達という仕事のイメージを