ホンダ「フィット」は2001年6月の初代モデル発売以来、10年9月現在で国内累計150万台、世界115カ国では350万台以上を販売したコンパクトカーのヒット車だ。2代目の現行モデルが10年10月8日にマイナーチェンジを受け、ハイブリッドの「フィットハイブリッド」が追加された。 フィットハイブリッドの車両本体価格は159万円からで、ハイブリッド車としては低価格の189万円で話題を呼んだ同社の2代目「インサイト」よりも、さらに30万円も安い。トヨタの3代目「プリウス」のベース価格205万円と比べると、車格が違うとはいえ45万円も安くなる。この価格は、フィットのガソリンモデルやインサイト、「フリード」などと比べた上で設定したもの。「がんばって安くしたが、営利企業なので損してまではやらない」(本田技研工業 伊東孝紳社長)という。 この結果、フィットハイブリッドは現行のハイブリッド車としては、最安価