5日にナゴヤドームでの3連戦を終え、選手の追加取材のために名古屋駅へと移動したときのことだ。日本一熱狂的といわれるファンの熱量を体感したと同時に、『もうちょっと落ち着いて』と感じた。 僕を含め、数名の記者が阪神・城島の横に並んで話しを聞いると、城島の存在に気がついた数十人のファンが次々と押しかけてきた。 ジョーは普段通りサインに応じたのだが、人だかりができるのを感じ、「並ぼう。危ないけん、並ぼう。押したらサインせんよ」と話していた。 日曜日の新幹線のプラットホーム。行き交う人が多い中での“即席サイン会”だ。人でふくれあがり、押し合えば、事故や事件になりかねない。僕を含め、居合わせた記者が“交通整理”を手伝ったが、我先にと前の人を押しのけて進もうとしていた。中には「押さないで」と声をあげるファンもいたが、ほとんど効果はなかった。 選手と直に触れ合い、サインをもらえる機会はそんなに多くない。ま