白土教授が紹介する代表的な筋トレ。腹筋(上)は仰向けに寝て、あごを引いたまま上半身をゆっくり起こし、45度の位置で5秒止める。背筋(下)はうつぶせに寝て、おへそより下に枕を挟む。あごを引いて上半身をゆっくり起こし、10センチ上げたところで5秒止めるといいという(白土教授提供) 原因を特定できない慢性腰痛症を予防するため、「腰みがき」が提唱されている。歯磨きのように習慣として正しい姿勢の維持と運動をすることを指し、腰痛の治療や防止を図るのが目的。腰痛は、運動機能の衰えから歩行機能が低下する「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」の要因の一つと考えられ、ロコモ予防の手段としても腰みがきは有効だという。(森本昌彦) ◆歯磨きのように 腰みがきを推奨しているのは、福島県立医科大学の白土(しらど)修教授(整形外科)。「腰みがきを行うことで腰痛の治療にもなるし、予防にもなる」と話す。「腰みがき」という名