福島県は、車で走りながら連続的に大気中の放射線量を測れる「自動車走行サーベイシステム」を導入することを決め、29日、搭載車両を報道陣に公開した。 車の利用により短時間で広範囲の放射線量を測定できる。県は同日、搭載車両3台を同県いわき市川前地区で走らせ、放射線測定を実施する。 システムは、京都大学が開発した。車内に取り付けたサーベイメーター(携帯型測定器)とGPS(全地球測位システム)機能が連動し、走行中に10秒間隔で自動的に放射線量と位置情報がコンピューターに記録される。取得した放射線量のデータは、数値に応じて色分けしてコンピューターの地図上に表示でき、一目で放射線量の高低がわかる。 県ではこれまで、大気中の放射線量を測る場合、測定器を持った職員が対象地点に立ち、1か所ずつ記録していた。県ではシステム搭載車両20台を導入し、これまで公表していた測定データとは別に、同システムによるデータを提