InDesignの文字パネルに斜体というのがある。 これは手動写植機の斜体をシミュレートしたもので、実によくできている。 InDesignでは「歪み」で簡単に斜体が実現可能だが、手動写植機の斜体と形状を揃える必要がある場合はこの機能を使うのが手っ取り早いだろう。 これを利用して手動写植機の変形レンズの設定イメージ図を作成してみた。 上の図のように手動写植機では、1枚の変形レンズを回転させることで斜体を実現していた。 InDesignの斜体では手動写植機でのいわゆる「ライン揃えなし」の印字も可能である。 ※なお、写植では90°が平体となっているので本当の手動写植機での設定は異なる。 この「斜体」の形状を「歪み」で同様になるように調整*1した設定例を下に掲げる。 ●変形率20%の場合:写植では変形レンズ2番(横ライン揃え) ●変形率30%の場合:写植では変形レンズ3番(横ライン揃え) 正斜体の