コンピュータシステムは,利用者が操作を行うためのユーザインタフェースが必ずと言っていいほど備わることになる。これは別に特別なことじゃない。自動販売機にも,買いたい缶を選ぶためのボタンが並んでるし,車を操作するために,ハンドルやアクセルが付いている。要は,機械を人間が操作するためには,何らかのUIが必要だということだ。コンピュータをハードウェアでみた場合は,キーボードや電源ボタンなどがそれに該当する。ソフトウェアにおいても,それを人間が操作するためにはUIが必要になる。 さて,ソフトウェア開発において,どのようなUIを作るべきかといった問題は,コンピュータというものを人類が手に入れてからずっとテーマになっていることだと思う。「こう作ればよい」という絶対的な正解は,UIにはない。その代わり,非常にファジーな「使いやすい」「使いにくい」という尺度でUIは評価される。しかも,その尺度は個人によって