日ごろ私たちが読み書きする文章には、句読点をはじめとしたさまざまな記号が使用されています。もちろんWebサイトで提供される情報も例外ではありません。 ところで、筆者が使用している音声読み上げ環境では、記号の読み方に関する処理がまちまちで、それが利用者の情報の理解に影響することも少なくありません。例えば、あるスクリーン・リーダーでは「マイナス」と読まれていた記号が、別のスクリーン・リーダーを使用した場合「バー」と読まれることがあります。 そこで今回は、比較的利用頻度の高いと思われる記号の中から、マイナス記号について、それぞれのスクリーン・リーダーがどのようにユーザーに通知しているのかを、いくつかの例とともにご紹介します。 テスト環境と使用した支援技術 今回調査したのは、全角と半角で記述されたマイナス記号とダッシュ記号です。以下のようなものがあります。 ― (全角ダッシュ) ー (長音) -