西川善司の「試験に出るゲームグラフィックス」(6)レイトレアプローチで作り上げた「The Tomorrow Children」の先進ビジュアル,後編 ライター:西川善司 ジェローム・リアー氏 長きにわたってレポートしてきた「The Tomorrow Children」編も今回が最終回である。 従来のゲームグラフィックスの系譜から逸脱した独特なシステムを採用することもあり,前編と中編の難度はかなり高かったと思うが,あらかじめ予告しておくと,今回も負けず劣らず高度な内容になっている。心して読み進めてもらえればと思う。 なお,今回のテーマは地形システム。メインで解説してもらったのは,キュー・ゲームスで基礎技術研究開発チームのチーフを務めるJerome Liard(ジェローム・リアー,以下カタカナ表記)氏だ。PlayStation(以下,PS)3のユーザーであれば誰もがお世話になったXMBシステム